鉛筆手削り

鉛筆削りはココからはじまりました

鉛筆を削る方法で一番古典的なものといえば小刀やカッターを使用した手削りですが、様々な機能を持った鉛筆削り器が販売されている今も手削りを行っている人はいるのでしょうか。答えはYESです。美術系のデッサンや製図に使用する際は、未だ多くの人が鉛筆を手削りしています。鉛筆の手削りには多様なメリットがあります。

  • 芯の削り調節が自由自在
  • 柔らかい芯の鉛筆も上手く削れる
  • 機械削りよりもいい色が出る
  • 一種儀式的な意味合いを持ち精神統一やリラックス効果がある

手削りが力を発揮する“専門用途”

手削りのメリットを見てみると、どれも一般的な用途で求められることではなく、一部の専門性を持つ場合にのみ求められる事ばかりのようです。それは手削りが優れていると言うよりも、手削りを行う人が機械削りでは納得できないので手削りを選んでいるという状況が浮かび上がってきます。

  • 芯先の調節が思ったようにできない
  • 芯がもろく柔らかい鉛筆が削れない
  • 削り部分にムダがありすぎて消耗がやたらと早い

やはり共通して言えるのは、手削りは削り方一つで自分の好きなように微調整ができるという点が一番のメリットであるということに間違いは無いようですね。

刃物を持たなくなった子供たち

一昔前には、刃物を持たなくなった子供たちに刃物なれさせるために、鉛筆の手削りがもてはやされた時期もありましたが、現在はそんな風潮もなくなり、鉛筆削りといえば手動削りか機械削りかのどちらかです。 しかし、鉛筆削りの性能がどのように良くなろうとも、手削りが必要とされる用途がなくならないというのも何だか嬉しい気もしますね。

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